2級電気工事施工管理技士 過去問
令和7年度(2025年)前期
問12 (ユニットC 問2)

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問題

2級電気工事施工管理技士試験 令和7年度(2025年)前期 問12(ユニットC 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

屋外変電所の雷害対策に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 避雷器の接地は、B種接地工事とする。
  • 変電所の接地は、主にメッシュ方式が採用される。
  • 避雷器を架空電線の電路の引込口及び引出口に設ける。
  • 屋外鉄構の上部に架空地線を設ける。

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この過去問の解説 (2件)

01

屋外変電所の雷害対策に関する問題です。

選択肢1. 避雷器の接地は、B種接地工事とする。

不正解です。

避雷器は落雷時のサージ電流を確実に大地へ逃がすため、低インピーダンスの接地が必要です。一般に避雷器の接地はA種接地工事が採用されます。

選択肢2. 変電所の接地は、主にメッシュ方式が採用される。

適切です。

メッシュ接地は等電位化とステップ電圧・タッチ電圧の低減に有効で、屋外変電所で広く用いられます。

選択肢3. 避雷器を架空電線の電路の引込口及び引出口に設ける。

適切です。

送電線からの雷サージ侵入を抑えるため、母線側に近い引込・引出口に避雷器を設置します。

選択肢4. 屋外鉄構の上部に架空地線を設ける。

適切です。

架空地線は直撃雷を受雷し、導体で接地へ安全に導くことで機器の保護に寄与します。

まとめ

ポイントは以下の通りです。

・避雷器の接地は、A種接地工事とする

・変電所の接地は、主にメッシュ方式が採用される

・避雷器を架空電線の電路の引込口及び引出口に設ける

・屋外鉄構の上部に架空地線を設ける

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02

避雷器の接地はA種設置工事とするため、避雷器の接地をB種設置工事とすることは不適当です。雷害対策として避雷器の接地や架空地線として変電所屋外上部に導体を張り、接地をすることなどが挙げられます。

選択肢1. 避雷器の接地は、B種接地工事とする。

避雷器の接地は、A種接地工事であり不適当です。

選択肢2. 変電所の接地は、主にメッシュ方式が採用される。

メッシュ方式は敷地全体に格子状に導体を埋設する方式で、雷害や地絡事故時の安全性が高く、変電所の雷害対策として標準的に採用されており、適当です。

選択肢3. 避雷器を架空電線の電路の引込口及び引出口に設ける。

架空送電線の引込口と引出口付近に避雷器を設置し、侵入サージを遮断します。

選択肢4. 屋外鉄構の上部に架空地線を設ける。

架空地線として、変電所屋外上部に導体を張り接地することで、雷の直撃から機器を守ります。

まとめ

避雷器は感電防止などの対策として設置されます。

A種接地工事は人の安全重視である一方、B種接地工事は系統安定重視と覚えると良いでしょう。

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