2級電気工事施工管理技士 過去問
令和7年度(2025年)前期
問7 (ユニットB 問3)

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問題

2級電気工事施工管理技士試験 令和7年度(2025年)前期 問7(ユニットB 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

架空送電線路に発生するコロナ放電に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • ラジオ受信障害が発生する。
  • 送電電圧が高い方が発生しやすい。
  • 電線の外径が大きいほど発生しにくい。
  • 雨天時より晴天時の方が発生しやすい。

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この過去問の解説 (2件)

01

コロナ放電は、架空送電線路の周囲に電界が強くなり、空気が部分的に電離して発生する現象です。

選択肢1. ラジオ受信障害が発生する。

コロナ放電による高周波雑音が電波障害を引き起こすため正しいです。

選択肢2. 送電電圧が高い方が発生しやすい。

電圧が高いほど電界強度が増し、空気の絶縁破壊が起こりやすくなるため正しいです。

選択肢3. 電線の外径が大きいほど発生しにくい。

外径が大きいと電界強度が分散され、臨界電界に達しにくくなるため正しいです。

選択肢4. 雨天時より晴天時の方が発生しやすい。

誤りとなります。

雨天時や霧・雪など湿潤な状態では、電線表面に水滴が付着し局部的に電界が集中するため、コロナ放電はむしろ発生しやすい状況となります。

まとめ

不適当な記述は 「雨天時より晴天時の方が発生しやすい」です。

 

ポイントは以下の通りです。

・コロナ放電は 高電圧・小径導体・湿潤天候 で発生しやすい

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02

コロナ放電とは、高電圧の送電線などで、電線の周囲の空気が強い電界によって部分的に電離し、光や音、雑音を伴う放電が起こることを言います。

雨天時や湿度が高いときに電線表面の状態が乱れ、コロナ放電が発生しやすくなるため、雨天時より晴天時の方が発生しやすいという選択肢は不適当です。

選択肢1. ラジオ受信障害が発生する。

コロナ放電は高周波雑音を発生させ、ラジオや通信に障害を与えるため、適当です。

選択肢2. 送電電圧が高い方が発生しやすい。

電圧が高いほど電線周囲の電界強度が増し、コロナ放電が起こりやすくなり、適当です。

選択肢3. 電線の外径が大きいほど発生しにくい。

外径が大きいと電界強度が低下し、コロナ放電が抑制されるため、適当です。

選択肢4. 雨天時より晴天時の方が発生しやすい。

雨天時や湿度が高いときに電線表面の状態が乱れ、コロナ放電が発生しやすくなるため、不適当です。

まとめ

コロナ放電における発生条件と影響のポイントを抑えましょう。

分類内容
発生条件:電圧高電圧ほど発生しやすい
発生条件:電線径電線の外径が大きいほど発生しにくい
発生条件:気象条件雨天・湿度が高いと発生しやすい
影響:損失電力損失が増える
影響:雑音ラジオ・通信障害を引き起こす
影響:絶縁劣化電線や周囲絶縁物の劣化を促進

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