2級電気工事施工管理技士 過去問
令和7年度(2025年)前期
問6 (ユニットB 問2)

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問題

2級電気工事施工管理技士試験 令和7年度(2025年)前期 問6(ユニットB 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

変電所の調相設備において、無効電力の調整を行うための機器として、最も不適当なものはどれか。
  • 分路リアクトル
  • 電力用コンデンサ
  • 静止型無効電力補償装置(SVC)

  • 負荷時タップ切換変圧器(LRT)

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この過去問の解説 (2件)

01

調相設備は、系統に並列接続して無効電力を「供給・吸収」し、力率や電圧維持に寄与する機器を指します。代表例は、電力用コンデンサ(進相)、分路リアクトル(遅相)、同期調相機、静止形無効電力補償装置(SVC/STATCOM)です。

選択肢1. 分路リアクトル

遅相無効電力を吸収し、軽負荷時の電圧上昇を抑制します。

選択肢2. 電力用コンデンサ

進相無効電力を供給し、力率を進ませます。

選択肢3.

静止型無効電力補償装置(SVC)

半導体制御で高速に無効電力を連続調整します。

選択肢4. 負荷時タップ切換変圧器(LRT)

不適当です。

負荷時タップ切換変圧器は変圧器の巻数比を変えて「電圧を調整」する機器で、無効電力を直接供給・吸収するものではありません。電圧・無効電力分布の管理に用いられることはあっても、調相設備そのものとしての無効電力調整機器には該当しません。

まとめ

ポイントは以下の通りです。

調相設備=無効電力の供給・吸収ができる機器です。

電圧調整専用の機器(LTCなど)は対象外となります。

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02

変電所の調相設備は、無効電力を調整して、電圧の安定や力率の改善を図るためのものです。負荷時タップ切替変圧器(LRT)は、変圧器の出力電圧を不可に応じて調整する装置であり、調相設備とは目的が異なります。

よって、負荷時タップ切替変圧器(LRT)は無効電力の調整には不適当です。

選択肢1. 分路リアクトル

無効電力の調整に使われ、系統内の電圧の変動を抑える役割を持っており適当です。

選択肢2. 電力用コンデンサ

電気を効率良く使うために負荷と並列に接続し、力率改善や電圧調整を行う機器であり適当です。

選択肢3.

静止型無効電力補償装置(SVC)

無効電力を提供することで、電圧や力率を調整し、系統の安定化を図る役割があり適当です。

選択肢4. 負荷時タップ切換変圧器(LRT)

LRTは、変圧器の出力電圧を負荷に応じて調整する装置で、調相設備とは目的が異なるため、無効電力の調整には不適当です。

まとめ

負荷時タップ切換変圧器(LRT)は、変圧器の出力電圧を負荷に応じて調整する装置です。これにより、停電を伴わずに電圧調整が可能となる重要な設備ですが、無効電力の調整をする役割は持っていません。

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