2級電気工事施工管理技士 過去問
令和6年度（2024年）後期
問30 (ユニットD 問1)

高置水槽方式は、高い位置にある水槽から重力を利用して水を送るため、水道の圧力が変化しても影響を受けません。この記述は不適当です。

この問題は、最も不適当なものを選ぶ問題なので、この選択肢が正解です。

水槽に水をためるので、汚れや細菌が入りやすく、水質汚染の可能性は高くなります。

この記述は適切です。

停電しても高置水槽にある水を重力で送れるので、一定期間水を使えます。

この記述は適切です。

本管からの水が止まっても、受水槽と高置水槽にある分だけは給水できます。

この記述は適切です。

誤

水道本管の圧力変化があっても、給水圧力は変化しない。

高置水槽方式は、水道本管からの上水を受水タンクに一度貯水し、揚水ポンプで屋上にある高置タンクに揚水し、高置タンクから配管を通して、上水を重力で各水栓に給水する方式です。

水道本管の圧力が変化しても、揚水ポンプの水の圧力は変わらないため、給水圧力は変化しません。

正

問題文通りの内容です。

ポンプ直送方式は、水道本管からの上水を、受水タンクに一度貯水し、給水ポンプで直接圧力を上げて給水する方式です。

高置水槽方式は、タンク内に貯水するため、タンク内部の保守点検と清掃を定期的にする必要があり、また、外部からの害虫や粉塵などの侵入防止を確実の行うこと、日光の紫外線対策を行うなど、実施すべきことが多く、逆に言えば、水質汚染の可能性が、ポンプ直送方式と比べれば高くなります。

正

問題文通りの内容です。

高置タンクの貯水量は、通常の消費があってもタンクレベルが一定となるように制御しますが、停電があると高置タンクへの水の補給ができなくなるため、停電時に高置タンクに残っている上水の量の給水が可能です。

正

問題文通りの内容です。

水道本管が断水した場合は、受水タンクへ受水と、高置タンクの受水が停止することになりますが、受水タンクと高置タンクには貯水量分の上水が残っているため、その分の給水が可能です。