2級電気工事施工管理技士 過去問
令和6年度（2024年）前期
問45 (ユニットF 問5)

不適切な記述です。
労働安全衛生規則第157条の4では、支保工は設置後7日以内ごとに点検しなければならないとされています。
14日ごとの点検では点検間隔が長すぎるため、この記述は法令に違反します。

この問題は、誤っているものを選ぶ問題なので、この選択肢が正解です。

正しい記述です。
労働安全衛生法により、地山の掘削作業には作業主任者の選任と、作業方法の決定・直接指揮が義務付けられています。

正しい記述です。
砂質地山の掘削では、崩壊を防ぐためにこう配を30〜35度程度に緩くする必要があるとされています。35度のこう配は安全側であり、適切です。

正しい記述です。
地中に埋設された電線などを誤って破損しないように、手掘りによって慎重に掘削する措置は合理的であり、法令にも沿っています。

誤った内容です。

労働安全衛生法第三百七十三条に、

「事業者は、土止め支保工を設けたときは、その後七日をこえない期間ごと、中震以上の地震の後及び大雨等により地山が急激に軟弱化するおそれのある事態が生じた後に、次の事項について点検し、異常を認めたときは、直ちに、補強し、又は補修しなければならない。」

と記載されていますので、設置後14日ごとという記載が誤りです。

正しい内容です。

労働安全衛生法第三百六十条の1に、

「事業者は、地山の掘削作業主任者に、次の事項を行わせなければならない。

-1　作業の方法を決定し、作業を直接指揮すること。」

と記載されています。

正しい内容です。

労働安全衛生規則第357条の1に、

「 事業者は、手掘りにより砂からなる地山又は発破等により崩壊しやすい状態になつている地山の掘削の作業を行なうときは、次に定めるところによらなければならない。

- 1 砂からなる地山にあつては、掘削面のこう配を三十五度以下とし、又は掘削面の高さを五メートル未満とすること。」

とされています。

正しい内容です。

労働安全衛生規則第356条に、手掘りとは、

「パワー・シヨベル、トラクター・シヨベル等の掘削機械を用いないで行なう掘削の方法をいう。」

とされています。

また、安全衛生規則第363条に、

「地中電線路その他地下に在する工作物の損壊により労働者に危険を及ぼすおそれのあるときは、掘削機械を使用してはならない。」

とされています

誤

土止め支保工を設けたので、設置後7日を超えない期間ごとに点検した。

「労働安全衛生規則第373条(点検)」

【 土止め支保工を設けたときは、その後 7日を超えない期間ごとに、または、中震以上の地震の後や大雨等で地山が急激に軟弱化する事態が生じた後には、次の事項の点検、異常箇所の補強・補修をします。

1)　部材の損傷・変形・腐食・変位・脱落の有無と状態

2)　切りばりの緊圧度合

3)　部材接続部、取付け部、交さ部の状態 】

正

問題文の内容通りです。

「労働安全衛生規則第360条(地山の掘削作業主任者の職務)」

【 地山の掘削作業主任者は、次の事項を行います。

1)　作業方法を決定し、作業を直接指揮します。

2)　器具や工具を点検し、不良品を取り除きます。

3)　要求性能墜落制止用器具(安全帯)や保護帽の使用状況を監視します。 】

正

問題文の内容通りです。

「労働安全衛生規則第357条(掘削面のこう配の基準)」

【 手掘りで砂からなる地山または発破等で崩壊しやすい状態の地山掘削作業は、次に定めます。

1)　砂からなる地山は、掘削面のこう配を 35度以下とするか、掘削面の高さを 5 m未満とします。 】

正

問題文の内容通りです。

「労働安全衛生規則第363条(掘削機械等の使用禁止)」

【 明り掘削の作業時は、掘削機械や積込機械や運搬機械の使用によって、ガス導管・地中電線路・他地下にある工作物の損壊や労働者に危険のおそれがあるときは、機械を使用しないようにします。 】

機械を使用せずに明り掘削の作業を行うには、手彫りで作業することになります。