2級電気工事施工管理技士 過去問
令和6年度(2024年)前期
問35 (ユニットD 問6)
問題文
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問題
2級電気工事施工管理技士試験 令和6年度(2024年)前期 問35(ユニットD 問6) (訂正依頼・報告はこちら)
- ピット
- クレータ
- オーバラップ
- コールドジョイント
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この過去問の解説 (3件)
01
溶接欠陥には、主に内部欠陥と、外部欠陥に大別することができます。
①内部欠陥の種類
ブローホール
溶接金属内にガスが混入したため、気泡による空洞が生じたものを指します。
スラグ巻き込み
スラグとは、溶接時に発生するかすのような物で、溶接後に形成される固形物質です。
そのスラグが、溶接時に、溶接金属内に残留したものを指します。
融合不良
溶接金属と母材又は溶接金属同士が融着していないものを指します。
溶接不良
溶接金属がルート面に到達せず、開先の一部がそのまま内部に残ってしまったものを指します。
②外部欠陥の種類
ピット
ビードの表面に生じた小さな窪みを指します。
ビードとは、溶接によって金属同士を接合した際に盛り上がってできた部分です。
オーバーラップ
溶接金属が母材に融合しないで重なったものを指します。
クレータ-割れ
応力、熱等の影響で生じた表面上の割れを指します。
アンダーカット
母材の表面と溶接金属の表面と接する部分に生じる溝です。
正しい内容です。
正しい内容です。
正しい内容です。
誤った内容です。
コールドジョイントとは、コンクリートを打ち継ぐ際に、先に打ち込んだコンクリートと後から打ち込んだコンクリートが一体化していない継ぎ目のことを指します。
打ち継ぎに時間間隔があきすぎてしまうことが原因です。
溶接とは関連はありません。
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02
この問題は、鉄骨構造で行われる溶接作業において発生する欠陥やその名称を正しく理解しているかを確認するものです。
溶接欠陥とは、溶接部にできる不具合で、構造的な強度や安全性に影響するおそれがあるため、施工管理で注意すべきポイントです。
関係のある用語です。
ピットとは、溶接金属の表面に生じる小さな穴状の欠陥で、見た目はくぼみや孔のようになります。表面の仕上がりが悪く、強度や外観に影響を及ぼします。
関係のある用語です。
クレータは、溶接の終端でアークを止めた際にできる窪みのことです。放置すると割れの原因になるため、適切な処理が必要です。
関係のある用語です。
オーバラップは、溶接金属が母材に融合せずに表面に乗ってしまう状態で、見た目には盛り上がっていても内部で接合されていない欠陥です。
関係のない用語です。
これはコンクリート工事における用語で、打設が途中で途切れたことで生じる継ぎ目のことです。溶接とは無関係です。
コールドジョイントは鉄骨溶接ではなくコンクリート工事に関係する言葉で、溶接欠陥とは関連がありません。他の用語はすべて溶接に関する不具合として使われます。
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03
鉄骨構造の、鉄骨の溶接欠陥に関する問題です。
JIS Z 3001-4「溶接用語−第4部:溶接不完全部」より参照。
正
溶接欠陥に関する用語です。
ピットは、溶接部の表面にまで達して開口した気孔です。
正
溶接欠陥に関する用語です。
溶接クレータは、アーク溶接が終了したときに発生する、小さな凹みや窪みです。
・クレータ割れは、溶接部終端部のクレータに生じる割れです。
・クレータ収縮孔は、溶接ビード端部の収縮孔が、後続ビード(パス)が溶接前かまたは溶接中には、消滅しない収縮孔です。
・終端クレータ収縮孔は、溶接部断面減少によって、開放されたクレータです。
正
溶接欠陥に関する用語です。
オーバラップは、溶接金属が止端で母材に融合せずに、重なった部分です。
誤
溶接欠陥に関係のない用語です。
コールドジョイントは、コンクリートを2度に分けて打設するときに、打設する時間の間隔が長すぎて、1度目に打設したコンクリートが硬化してしまい、2度目に打設したコンクリートと一体化しない状態のことです。
コールドジョイントにより、コンクリート強度不足、ひび割れ、水密性低下などの影響が出ます。
溶接欠陥の解説は、言葉の意味の説明だけで、図がないため直感的に分かりにくいです。
JISに図が出ていますので、余裕があればJISを参照してください。
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