2級電気工事施工管理技士 過去問
令和6年度(2024年)前期
問18 (ユニットC 問8)
問題文
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問題
2級電気工事施工管理技士試験 令和6年度(2024年)前期 問18(ユニットC 問8) (訂正依頼・報告はこちら)
- 高圧電路の短絡を保護するために施設する過電流遮断器は、その電路を通過する短絡電流を遮断できなければならない。
- 高圧電路の短絡を保護するために施設する過電流遮断器は、その開閉状態を表示する装置を有するもの、又は、その開閉状態を容易に確認できるものでなければならない。
- 電路の一部に接地工事を施した低圧電線路の接地側電線には、過電流遮断器を施設しなければならない。
- 低圧電路の短絡を保護するために設置する過電流遮断器として、定められた能力を有するヒューズの施設が認められている。
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題は、「電気設備の技術基準とその解釈」に基づいて、過電流遮断器(ブレーカーやヒューズ)の設置に関する規定を正しく理解しているかを問うものです。
正しい記述です。
短絡事故が発生したときに、安全に遮断できる性能を持っていることが法令で求められています。
正しい記述です。
開閉状態が確認できないと、作業中の感電や誤操作につながるおそれがあるため、視認性に関する基準が設けられています。
誤った記述です。
接地側電線(接地された線)には、原則として過電流遮断器を設けてはならないと規定されています。これは、接地側に遮断器があると、遮断後に機器の金属部分が活線状態のままになるおそれがあるためです。
この問題は、不適当なものを選ぶ問題なので、この選択肢が正解です。
正しい記述です。
ヒューズも一定の遮断容量や性能を満たせば、過電流遮断器として使用が認められています。
接地工事を施した低圧電線路の接地側電線には、過電流遮断器を設けてはならないとされており、これに反する記述が不適当です。他の選択肢は技術基準に基づいた内容です。
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02
過電流遮断器とは、電気回路の故障や異常で電線の許容電流を超える電流が流れたときに、
回路を遮断して電路を保護する機器です。
正しい内容です。
短絡とは、電気が流れている導体同士が接触し、負荷抵抗が電線抵抗のみになった状態です。
回路が短絡状態になると、その回路には通常よりも多くの電流が流れます。
これを短絡電流といいますが、これを遮断できる必要があります。
正しい内容です。
技術基準 第38条で、開閉状態を容易に確認できるものとされてます。
誤りです。
正しくは、非接地側です。
非接地側、即ち電源供給側に取り付けることで異常発生時に供給側の電流を遮断することができます。
接地側に取り付けると、遮断器作動時に、接地が遮断され感電の危険が増します。
正しい内容です。
ヒューズが溶断されると、電流が遮断されます。
その特性を満たしたヒューズの施設が必要です。
過電流遮断器の設置個所については、誤ると、事故につながる重要な部分でもあるので、覚えておきましょう。
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03
「電気設備の技術基準とその解釈」上の、配電線路施設の過電流遮断器に関する問題です。
正
問題文の内容通りです。
「電技解釈第34条(高圧又は特別高圧の電路に施設する過電流遮断器の性能等)」
【 高圧または特別高圧電路に施設する過電流遮断器は、次の適合します。
第1項第1号:電路に短絡が生じたとき作動するときには、過電流遮断器施設の電路を通過する短絡電流を遮断する能力を有します。 】
正
問題文の内容通りです。
「電技解釈第34条(高圧又は特別高圧の電路に施設する過電流遮断器の性能等)」
【 高圧または特別高圧電路に施設する過電流遮断器は、次の適合します。
第1項第2号:作動したときに、その開閉状態を表示する装置を有します。
その開閉状態を容易に確認できるときは、表示装置は不要です。 】
誤
電路の一部に接地工事を施した低圧電線路の接地側電線には、過電流遮断器を施設しないこと。
「電技解釈第35条(【過電流遮断器の施設の例外)」
【 次に挙げる箇所には、過電流遮断器は施設しません。
1) 接地線
2) 多線式電路の中性線
3) 電路の一部に接地工事を行った低圧電線路の接地側電線 】
正
問題文の内容通りです。
「電技解釈第33条(低圧電路に施設する過電流遮断器の性能等)」
【 第2項:過電流遮断器として低圧電路に設置するヒューズは、水平に取り付けた場合、次の事項に適合します。
1) 定格電流の1.1倍の電流に耐えられます。
2) 定格電流区分に応じ、定格電流の1.6倍と2倍の電流を通したときに、表に掲げる時間内に溶断します。 】
定格電流の1.6倍の
電流を通したとき
定格電流の2倍の
電流を通したとき
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