2級電気工事施工管理技士 過去問
令和3年度(2021年)前期
問32 (ユニットC 問32)

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問題

2級電気工事施工管理技士試験 令和3年度(2021年)前期 問32(ユニットC 問32) (訂正依頼・報告はこちら)

換気設備に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 無窓の居室は、第1種換気とする。
  • 電気室の換気量は、機器の放熱量と許容温度により算定する。
  • 厨房は、燃焼空気を確保するために正圧を保つ。
  • トイレは、第3種換気とする。

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この過去問の解説 (3件)

01

換気方式には、第1種から第3種まで3種あります。

第1種機械換気は、給気送風機で外気を導入し、排気送風機で室内空気を排気します。

第2種機械換気は、給気送風機で外気を導入し、排気口から室内空気を自然排気します。

第3種機械換気は、排気送風機で室内空気を排気し、外気を給気口から流入させます。

 

換気方式は、部屋の用途によって、換気が必要な要因が異なるため、要因によって、換気の種類が決まります。

換気が必要な要因には、臭気・喫煙・熱・燃焼空気供給・湿気・有毒ガスがあります。

 

無窓の居室は、食品庫や厨芥置き場のようなもので、臭気が要因になります。第1種換気です。窓がないため、自然給排気できず、機械での給排気を必要とします。

 

電気室は、無窓で、熱が換気の要因です。第1種換気です。

熱を排除するためには、機器の放熱量と許容温度から、換気量を計算し、給排気します。

 

・厨房は火を使用する室にあたり、換気設備の設置が必要です。換気方式は目的に応じて選びます。

臭気・熱・燃焼用の空気・湿気への対応を考え、厨房は負圧を基本とします。局所排気フードで効率よく排気し、必要に応じて機械給気を加えて風量バランスを調整します。

大きな排気量が必要な場合は、給気と排気を機械で行う第1種機械換気を用い、給気は排気より少なめにして負圧を保ちます。

小規模な場合などでは、第3種換気(機械排気+自然給気)と局所排気フードの組み合わせでも目的を満たせます。

 

トイレは、臭気のみが要因です。第3種換気です。

トイレは悪臭を機械排出し、自然給気します。

選択肢1. 無窓の居室は、第1種換気とする。

 適切です。

選択肢2. 電気室の換気量は、機器の放熱量と許容温度により算定する。

 適切です。

選択肢3. 厨房は、燃焼空気を確保するために正圧を保つ。

× 不適切です。燃焼空気を確保するだけでなく、燃焼ガスの排出、その他の臭気や熱、湿気の排出・調整が必要です。

選択肢4. トイレは、第3種換気とする。

 適切です。

まとめ

<参考>

――――――――――――――――――――――――――――――

室名     要因                 換気方式

       臭気 喫煙 熱 燃焼空気 湿気 有毒 

               供給      ガス 

------------------------------

トイレ                       第3種

更衣室                       第3種

食品庫                       第1種

厨芥置場                      第1種

湯沸室                     第3種

厨房                   第1種・第3種

電気室                       第1種

ボイラー室                    第1種

駐車場                      第1種

 (地下無窓)

――――――――――――――――――――――――――――――

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02

換気設備に関する問題です。

 

機械換気の種類は、

 

第1種機械換気・・・給気、排気とも機械

第2種機械換気・・・給気のみ機械

第3種機械換気・・・排気のみ機械

 

になります。

選択肢1. 無窓の居室は、第1種換気とする。

〇 正しいです。

 

無窓の居室は、自然換気が期待できないため、給気、排気を機械換気します。

選択肢2. 電気室の換気量は、機器の放熱量と許容温度により算定する。

〇 正しいです。

 

電気室は放熱量が多く、換気計算に基づいて換気を行います。

選択肢3. 厨房は、燃焼空気を確保するために正圧を保つ。

✕ 誤りです。

 

厨房は負圧を基本とし、局所排気フードで排気します。換気方式は規模や条件に応じて第1種または第3種を用います。第1種の場合は排気を給気より多くして負圧を保ちます。

選択肢4. トイレは、第3種換気とする。

〇 正しいです。

 

トイレの匂いが外部にもれないように、第3種機械換気を行います。

まとめ

第2種機械換気は、あまり例がありませんが、クリーンルームのように、

外気が入り込むことが不都合な場合に適しています。

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03

無窓の居室や電気室は大量の給気・換気が必要なため、正圧と負圧をコントロールできる第一種換気方式が採用されます。

トイレや浴室では、負圧のみをコントロールする第三種換気方式が採用されます。

選択肢1. 無窓の居室は、第1種換気とする。

正しいです。

選択肢2. 電気室の換気量は、機器の放熱量と許容温度により算定する。

正しいです。

選択肢3. 厨房は、燃焼空気を確保するために正圧を保つ。

誤りです。

厨房は火を使用する室にあたり、換気設備の設置が必要です。

換気方式の種別は法令で固定されていないため、目的に応じて選びます。臭気や煙を他の部屋に広げないため、厨房は負圧を基本とし、局所排気フードで効率よく排気します。大きな風量が必要な場合は第1種機械換気で給排気を機械化し、給気は排気より少なめにして負圧を保ちます。規模や条件によっては第3種換気(機械排気+自然給気)でも目的を満たせます。第2種換気(機械給気+自然排気)は室を正圧に保つ清浄空間向けで、厨房の一般的な目的には適しません。

選択肢4. トイレは、第3種換気とする。

正しいです。

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